放送関連会社に勤める菅首相の長男から総務省幹部4人が接待を受けていた問題を巡り、武田総務相は19日午前の記者会見で、秋本芳徳・情報流通行政局長と湯本博信・官房審議官を20日付で大臣官房付に異動させる事実上の更迭人事を発表した。総務省は22日にも衆院予算委員会に調査結果を示す方針で、月内にも処分に踏み切る構えだ。
武田氏は接待を受けていた谷脇康彦、吉田真人両総務審議官を含む4人の処分について、「懲戒処分が必要であれば速やかに行う」と語った。記者会見後に出席した衆院予算委員会では、今回の人事について「国会審議を円滑にしてもらうために、国会に出席している両名をまずは異動させた」と説明。「国民の疑念を招く事態となったことを深くおわび申し上げる」と陳謝した。
今回、事実上の更迭が決まった秋本氏は、接待の中で首相の長男が勤務する東北新社が手がける事業について「話題に上った記憶はない」と答弁していたが、19日の衆院予算委では「今となっては、言及する発言はあったのだろう」と述べた。首相の長男に対する認識については「利害関係者ではないと思い込んでいた。取材を受ける過程で、(長男が)子会社である衛星放送会社の役員も兼務していることを知った。私自身の認識に甘さがあった」と釈明した。
東北新社は総務省が許認可権を持つ衛星放送を手がけており、利害関係者による接待は国家公務員倫理法に基づく倫理規程に抵触する可能性がある。総務省のこれまでの調査によると、幹部4人との会食は、2016年以降に少なくとも計12回行われたことが明らかになっている。
総務省の原邦彰官房長は16日の衆院総務委で、「秋本局長も、湯本審議官も『(東北新社の事業が)話題に上ったことはない』と言っている」と説明していた。これに対し、17日に週刊文春(電子版)が会食時に録音したとされる音声を公開。野党側は「音声を聞くと、所管業務について話している」と反発していた。
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