Search

福山雅治が初監督、8月の武道館公演のライブフィルムを来年1月公開、脳内の「理想の音」「理想の映像世界」追求 - スポーツ報知

 歌手で俳優の福山雅治(54)が、自身初のライブフィルム「言霊の幸(さき)わう夏 @NIPPON BUDOKAN 2023」(来年1月12日先行公開、同19日4週間限定公開)で初めて映画監督を務めた。8月の東京・日本武道館での単独公演3DAYSを映画化。福山は本紙などの取材に応じ「究極の“ライブを超えたライブ”体験」を追究したという今作について語った。 (加茂 伸太郎)

 福山監督は「自分で言うのも何ですが、自分でも何度も見たい作品になりました」と納得の表情を浮かべた。コロナ禍で制限されていた声出し解禁後、初ライブとなった8月の日本武道館公演3DAYSの映像作品化。ライブDVDとは全くの別物だ。

 初監督作、ライブフィルムとしてのこだわりについて「ライブ本番を本番のままブラッシュアップするのではなく、3日分の本番を『素材』として、全く違う映画用のライブを作っていった感覚です。カットも使えるものは全部使ったし、曲順も変えています」と説明。ライブ会場にいるかのような擬似体験ではなく、究極の“ライブを超えたライブ”体験を目指した。

 武道館史上初めて観客を入れた状態でドローン撮影が実施され、40台以上のカメラで360度全方位から撮影。「届けたかったのは僕の脳内にある『理想のライブの音』『理想のライブ演出、映像世界』を追求し、最新のテクノロジーによって体験していただくこと」。最高峰の立体音響技術を駆使し、細部にまでこだわって理想の表現を追い求めた。

 企画の打診は1年ほど前、「そのライブ会場で音を聴いているような音響で、ライブフィルムを作りませんか?」と提案された。当初は「オーディエンスにとって、ライブでの熱狂と興奮は本物のライブにしかない。わざわざ映画にする意味があるのか? そこに理由が見えなかった」が、「どうアウトプットするかは後から決めればいい」といったスタッフの後押しもあり、プロジェクトが始動した。

 冒頭、少年期の自分が登場するストーリーを盛り込んだが、これが成功の鍵になった。「少年時代の福山雅治が、2023年に54歳の福山雅治のライブを見たら、どういうふうに見えるのか―。映画は最初の5分が重要と言うけど(このシーンを)ワンカメ、ワンカットで押せた。ナレーションと合わさったオープニングシーンが作れた時、これは物語になったなと」。TBS系日曜劇場「ラストマン―全盲の捜査官―」で、自身がふんした皆実の少年時代を演じた柊木陽太(ひなた、12)を福山少年役に起用している。

 監督と名乗るのは覚悟の表れ。「『監督』と付くと重たいけど、(僕なりの作品の)背負い方ですかね」。俳優として映画館で作品を見る意味を十分に理解する。「映画館で見てもらうのは時間と労力を使う。それにふさわしい作品じゃないと、映画館でかけることはできない。価値のある、見合ったものにしたかった」

 妥協のない作業は大詰めを迎えた。「これが、福山が脳内で思い描く理想のサウンド、理想の演出なんだなと。(8月に)ライブに来てくださった方は、武道館で見たものより良いものになったと思う。そうでないと、再度見てもらう意味がないので」。監督・福山の自信の船出となりそうだ。

Adblock test (Why?)


からの記事と詳細
https://ift.tt/DHOy3pG
エンタメ

Bagikan Berita Ini

0 Response to "福山雅治が初監督、8月の武道館公演のライブフィルムを来年1月公開、脳内の「理想の音」「理想の映像世界」追求 - スポーツ報知"

Post a Comment

Powered by Blogger.