山本さんが建築家として一貫して重視してきたのは現代社会で失われつつある、人と“コミュニティー”とのつながりだといいます。
“コミュニティー”をともにする人どうしが、同じ地域に住んでいるだけの関係ではなく、家族でなくてもお互いに助け合えるような関係づくりを建築の力で後押ししたいと考えてきました。
こうした“コミュニティー”づくりを意識した建築の例の1つとして山本さんが挙げたのが、2000年に完成した広島市の西消防署です。
地下1階、地上8階建てのビルの外壁はガラスで覆われていて、ビルのなかの様子が建物の外から見えるように設計されています。
この建物について山本さんは「消防署で訓練をしたり災害に備えたりしている消防士が24時間そこにいることを外から見ることができれば、“コミュニティー”の人たちにとって、ものすごく安心できることではないかと思っています。公共性の高い建築や非常にプライバシーの高い建物であったとしても、外に開くような努力をして、それを外に視覚的にも見えるように作っているということが評価された点だと思います」と話し、建物を設計するうえで“コミュニティー”を考慮することの重要性を強調しました。
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