EXILEが26日、全国アリーナツアー「RED PHOENIX」の大阪城ホール公演を行い、7月からドームツアー「POWER OF WISH」を開催することを発表した。同ドームツアーには、20年11月にグループ活動を卒業したATSUSHI(41)が“限定復活”することも明らかになり、この日も大阪のファンの前にサプライズ登場。20周年イヤーをさらに彩る。

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大阪の地で止まっていた時計の針が、20周年イヤーの締めくくりに向けて、さらに加速した。アンコールで、2年4カ月ぶりとなるドームツアー(5都市16公演)の開催を発表。ATSUSHIが同ツアーに限定出演することが発表されると、会場の1万1000人がどよめいた。さらにサプライズでATSUSHIがステージに登場。四方に礼をすると「お久しぶりです!」とあいさつした。

20年2月26日。コロナ禍で政府がイベント自粛を要請し、開演5時間前に京セラドーム大阪で予定していた当時のツアー千秋楽公演が中止に。同年11月にグループを卒業したATSUSHIにとっては、同25日の公演が、結果として“ラスト”になっていた。

卒業までの約19年、類いまれな歌唱力と圧倒的な存在感で、グループを引っ張ってきた。ATSUSHIは「EXILEに戻っても大丈夫ですか?」と手に持つマイクや声を震わせながら恐縮したが「ファンの皆さんに喜んでもらうことがEXILEの根幹。それで幸せを届けられたら、うれしいことはありません。“限定復活”させていただきます」と話した。

メンバーたちも熱望していた。SHOKICHI(36)は「僕たちの中でも心残りで、思いが常にありました」。AKIRA(40)も「2・26に中止になってから時が止まって、そこから次のステージに進んで、また今年の2・26から熱い気持ちで走ってきました。大阪の地からまたこうしてスタートできるのは、感慨深いです」と“因縁の地”での発表に胸を熱くした。

ATSUSHIも一緒になって考えたというツアータイトルは「POWER OF WISH」。東日本大震災からの復興への願いを込めた11年の「TOWER OF WISH」、当時一時活動休止中だったATSUSHIが復活した18~19年の「STAR OF WISH」と、節目のドームツアーには「WISH」と名付け、願いを込めてきた。ATSUSHIは予定になかった「願い」を1コーラス、アカペラで熱唱。「僕らの願いが、少しでも届けば」と意気込んだ。【大友陽平】

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