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「セクシー田中さん」ドラマ化の条件巡り日テレと小学館で食い違い、作者の不満高まる - 読売新聞オンライン

 日本テレビ系で昨年放送されたドラマ「セクシー田中さん」の原作者で漫画家の芦原妃名子さんが亡くなったことを受け、制作過程を検証していた同局の社内特別調査チームは31日、報告書を公表した。同局と原作漫画の出版元の小学館の間に、ドラマ化の条件に関して認識に 齟齬そご があり、芦原さんの不満が高まっていったとした。

 同番組は昨年10~12月に放送。原作漫画が連載中だったため、全10話のうち、9、10話は原作にないオリジナルとして放送され、芦原さんが脚本を書いた。その後、降板した脚本家がその経緯などをSNSに投稿。それに対し、芦原さんはブログなどで自分の思いを投稿した後、今年1月下旬、栃木県内で死亡しているのが見つかった。

 報告書によると、同局側は昨年6月までに小学館を通じ、ドラマ化に向けた芦原さんの意向を確認した。ドラマは芦原さんの意図を最終的にすべて取り入れたとした。

 しかし、芦原さんのブログでは、〈1〉必ず漫画に忠実に〈2〉オリジナル部分は原作者があらすじからセリフまで用意し、原作者が脚本を執筆する可能性もある――などの点をドラマ化の条件として小学館を通じて同局側に何度も求めていたとしていた。

 報告書によると、この条件を小学館側は「はっきりとした要望」と認識していたが、同局側は提案程度と理解し、脚本家にも伝わっていなかった。

 当初、同局側は芦原さんと直接面会せず、その後も意思疎通が不十分なまま、改変の許容範囲や撮影のやり直しなどを巡り、芦原さんが不信感を募らせ、脚本家にも否定的な印象を持つようになったという。

 今後のドラマ制作について報告書は、制作側と原作者との直接の面談の必要性などを提言。連載中の作品のドラマ化では、最終回までの構成案を完成させ、オリジナル部分を明確にすることが望ましいなどとした。トラブル回避に向けては「原作者及び脚本家との間で可能な限り早期に契約を締結する」としている。

 同局の石沢顕社長は同日、「指摘された課題について責任を持って取り組んでいく」と述べた。小学館側も独自に調査を進めており、週明けにも公表する方針だ。

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