国内最大級のファッションイベント「東京ガールズコレクション(TGC) 和歌山 2024」が3日、和歌山市の和歌山ビッグホエールで開かれた。和歌山市では関西初開催となった昨年2月以来2回目。人気モデルのファッションショーの他、今回は多様性を掲げて県内からオーディションで選ばれた13人とプロのダンサーがパフォーマーとして出演する県の特別ステージが組み込まれた。
ショーでは人気モデルの中条あやみさんや池田美優さん、俳優の竹内涼真さんらが次々と登場し、会場は大きな歓声に包まれた。
県の特別ステージ「Harmony March」は障害の有無や性別などにかかわらず多様性を認め合い、県民一人一人が輝くことが出来る共生社会を表現してもらうため、県が県在住者から出演者を募集。この日は101人の応募者から審査を経て選出された9歳の小学生から28歳まで13人がプロのダンサーと一緒にステージに立ち、ダンスを披露した。
ともに車椅子で出場した双子の高田英樹さん(28)、友紀子さん(28)=和歌山市=は「皆さんからパワーをいただき、自然と体が動いた。車椅子でもこういうパフォーマンスができると見せることで、共生社会や多様性について伝えられることが少しはできたと思う」と話した。また、トランスジェンダーを公言している榎本りまさん(19)=同市=も「ステージで大きい動きをすることで、皆が自信を持ってもらえるのではないかと思って踊った」と自分らしさを表現したパフォーマンスを披露していた。
その他、県関係者が登場する別のステージでは、21年の東京五輪・スケートボード女子パークで金メダルを獲得した岩出市出身の四十住さくら選手がスケートボードに乗って登場するサプライズもあった。【加藤敦久】
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