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河瀬直美さん、NHK五輪番組の虚偽字幕は「驚きとともに残念」 公式記録映画の制作報告会見で言及 - 東京新聞

河瀬直美さん=24日、東京都内で

河瀬直美さん=24日、東京都内で

 東京五輪の公式記録映画で総監督を務める河瀬直美さんが24日、自身が出演したNHK番組で虚偽内容の字幕が流れた問題について「驚きとともに残念だった」と、初めて公の場で思いを語った。

 東京都内で開かれた公式映画の制作報告会見で、報道陣の質問に答えた。河瀬さんは「答えられることは答えたいが、BPOの審議に入っており、詳しい話はこの場に適さない」としながらも「私とスタッフが真摯に映画に取り組む姿をドキュメントしていただけたと信じていたのに、事実でないことを表現されたのは残念でならない」と言及。「(五輪)反対派の声をしっかりと採り入れて映画で描くことをスタッフの共通認識として取材を重ねた。あのような事実と違う描き方をNHKにされたのは信じがたいことだった」と語った。

 公式映画では、五輪大会組織委員会で会長だった森喜朗氏が女性蔑視発言で辞任したことも描く。河瀬さんは「ジェンダーイクオリティのバランスが悪い日本があるとすれば、森会長の発言によってたくさんの人に伝わり、このままではいけないと、いい意味で変わるきっかけになったのであれば、それはしっかりと記録に残すべきだ」と述べた。

 五輪公式映画「東京2020オリンピック」は2本立て。アスリートに焦点を当てた「SIDE:A」が6月3日公開。IOCや競技団体ら大会関係者、ボランティア、医療従事者らを描いた「SIDE:B」は6月24日公開。現在編集中のため、上映時間は未定。河瀬さんは「私たちの選択が正しかったか、間違っていたか、次の世代の教科書のようにしていただけるとありがたい」と話した。(デジタル編集部・瀧田健司)

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